仕事に「素の自分」は必要なのか

井上一樹です。

 

「ありのままに」とか「自分らしく」
働こう(働きたい)という意見をたまに見ます。

 

ただですね、
本来、仕事に私情は不要であるはずで、

「素」はその仕事にマッチングするのか?
と思ってしまうのです。

 

医者には医者の理想の人物像があり、
大家には大家の、営業マンには営業マンの、
それぞれ理想があると思いますが、

それを差し置いて、自分らしさを優先すると
ミスマッチが起きるのは明らかでしょう。


例えばあなたが病院にかかったとして、
出てきた医者が明らかに
チャラチャラしていて、

喋り方も軽薄そうだったら、
嫌じゃないですかね。


その人の自分らしさなんてどうでも良くて、
優先すべきものがあるはずなのです。


ですから、
仕事は仕事と割り切って、
第2人格を演じるくらいの感覚で
これまでやってきました。


それと話が少し逸れますが、
もう一つ不要なものがあって、

不要というかアテにすると良くないのが
「モチベーション」です。


モチベーションなんてものを拠り所にしてたら
その日によって波がありすぎて、
使い物にならないですよね。


目の前に仕事があるからやる


ただそれだけで、
そこにはモチベーションも
へったくれもありません。


楽しんで仕事したことなんて一度もなく、
成果に対する執着や喜びを求めて
やっているだけなのです。

あと関係者に迷惑をかけたくない感情でしょうか。


ですから、
ネットや不動産がお好きなんですか?

とたまに聞かれるのですが、

それ自体が好きなわけではなく、
場所を問わず仕事できる環境や
何をしてても家賃が入る仕組みなどが好き

と言う答えになります。


ただまぁ、楽しんで仕事ができて
問題が起きず、成果も出ているなら
それに越したことはないので、

そういう仕事にいま就けている方は
幸せなんだと思います。